ヘインの3つの秘密
最後の休日。遊んだ帰り、電車を待つ二人。。。
ヘイン:手術の前に引っかかりを無くしたい 何かに引っかかるのが嫌いなタチなの
ヒョヌ:何かひっかかることでも?
ヘイン:実は秘密にしていることが3つある
ヒョヌ:3つも?
ヘイン:発つ前に1つずつ教えてあげるわ
ヒョヌ:言ってみて
ヘイン:あなた・・・このMP3だけど・・・私のよ ここにHってあるでしょ ヘインのHよ 留学のために退学した日に落としたMP3が ここにある・・・
ヒョヌ:・・・まさか
ヘイン:そのまさかよ
ヒョヌ:ウソだろ
ヘイン:ウソみたいなことが起こったの あなたにとって私は単にすれ違った人だろうけど
ヒョヌ:いや、待てよ 僕の話を聞いて・・・
ヘイン:おびえないで 怒ってない 私は昨日の私じゃないの 生まれ変わるから これからは何でも前向きに捉えるわ
ヒョヌ:そうか
ヘイン:これは私たちの歴史の証しよ そういう前向きな事実に集中する
ヒョヌ:いいね
ヘイン:私たちにも映画みたいなプロローグがある あの時校庭で・・・”こんなイケメンいた?この子と離れるなんて恨めしいわ”そんな風に思ったの
ヒョヌ:黒い靴・・・君は・・・黒い靴を履いてた 白い靴下で肌は抜けるように真っ白で、髪形はこのくらいの高さに結んでた
ヘイン:当時 ポニーテールだった
ヒョヌ:一目見て ”千年に一度の理想の子”・・・翌日から君を探し回ったんだ 名札が見えなかったから・・・
ヘイン:本当?
ヒョヌ:シンデレラじゃあるまいし MP3を残して消えたんだ そんな僕たちが再会して結婚もして・・・離婚もしたけどね まさに史上最高の運命のプロローグだ
忘れられない出会いの相手は、お互いにヒョヌとヘインだったのだ。
クイーンズ百貨店のクリスマスのリハーサルでは
ヘイン:秋に雪を見るなんて
ヒョヌ:願いがかなって 初雪が見られた
ヘイン:確かに 運気が上がってきたのかな 初恋が実っちゃうかも
ヒョヌ:そのための雪じゃない
ヘイン:そうかしら かないそうなのに
ヒョヌ:一体 どんな野郎だ いまだに忘れられないとは
ヘイン:・・・あなたに言ったら図に乗りそうだから 黙ってるつもりだったの 2つ目の秘密
ヒョヌ:何?
ヘイン:372番のバスでしょ
ヒョヌ:何が?
ヘイン:以前の・・・通勤バスよ
ヒョヌ:ああ そうだ
ヘイン:いつも最後尾の窓際だった
ヒョヌ:そうだ なぜ知ってる?
ヘイン:なぜだと思う?
ヒョヌ:?
ヘイン:あなたの乗ったバスをつけて何度も川を渡ったわ ラッシュだから往復1時間かかった
ヒョヌ:どうして?
ヘイン:”バス停の君”は372番のバスに乗ってたの 彼はあなたよ
ヒョヌ:うん
ヘイン:本当にソウル大卒?
ヒョヌ:・・・僕? ”バス停の君”は僕?
ヘイン:ええ あなたよ
ヘインの初恋の相手の話はヒョヌのことだった。
病院に向かう車の中で、思い出す。
ヒョヌ:3つ目は?
ヘイン:何?
ヒョヌ:手術前に3つ話すことがあると まだ2つしか
ヘイン:それね 3つ目は・・・ヨンスク
ヒョヌ:ヨンスク? 屋上のタヌキ? 一度も現れなくて 本当に見たことがないんだ それが?
ヘイン:ウソよ 屋上にいるわけないでしょ
ヒョヌ:・・・4年もだまされてた 屋上に行くたび探したのに
ヘイン:おバカ
病院に着いて、ヒョヌは 僕も君に言ってないことがある と術後に記憶を失うことを、ヘインに打ち明ける。
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