雪がステロイドを2週間飲んでの採血の日。朝ご飯を抜いてとのことなので、朝一番で病院に連れて行く。動物病院は一番乗りしないと、一匹30分以上はかかるから、めちゃ待つことになる。雪は自転車に乗るのは好きやけど、「ママ・・・このルートはもしかして病院ちゃうん・・・」って、前かごでぶるぶる震えている。今日はお天気があんまりのせいか、誰も来ていない。一番に着いた。
暫くすると、トイプードル3匹連れて来た人。3匹かー。それも皆、賢そう。すごいよなぁ・・・って話聞いてると、5匹いるみたい。私ゃ2匹でもヒーヒー言うてんのにどんなん。雨雪が5匹・・・想像したない(笑)。もう家の中、人間の数より多いやん。
採血も無事終わり、結果が出る間、雪はここの待合室では怖がりなのでおとなしい。一緒に待っている犬にも目を合わせない。でも一歩外に出たら、道の隙間に生えてる草は食べるし、拾い食いはするし、他の犬を見かけたら、気狂ったように追いかけるし。なんなん。
雪は、雨とは別のペットショップで会って、長女が気に入った子。先代犬のシュシュが亡くなって、もう辛いのは嫌やと思ってたのに、寂しさの余り、ふらふらとペットショップに寄ってしまい、雨を見てしまった。「この子飼いたいな・・・」と言う長女に、「いや、同じジャックラッセルやからやって。他の店も見に行ってみ。他の店のジャックも欲しなるから」と、他の店に見に行って、おったのが、雪。今度長女は、ちょこまか動く雪が可愛い、絶対欲しい。じゃあさっき見た雨は?ちょっと鼻水垂らしてたりして、ちょっと病弱そうで、なんかほっとけない・・・あの子を見て、もう一回飼おうか?って気持ちになったのに?ほんま言うた通り、最初に見たジャックも、次に見たジャックも欲しなったよな。そう言う意味で言うたんちゃうかったけど。もう選ぶという酷なことできんくなってしまった。
2匹をバタバタで迎えて、雨の方は病院もついてるペットショップだったので、予防接種も2匹共お世話になり、「2匹は大変だろうから」と病気のことも考えて、赤ちゃんを産む予定がないのならと、そこの先生が言うがままに、早めに雨の去勢手術と雪の避妊手術は終わらせた。
今の病院に通うようになって、そこの先生は、雌の犬の避妊手術は、子宮も未熟だし、一回生理が来てからじゃないとしないらしい。色々先生の考え方や国にもよるらしいけど(アメリカは早めにとる傾向があるらしい)そこの先生曰く、雪は早過ぎたらしい。
そこでの健康診断で、後から雪のお腹に腫瘍みたいな物ができていて、MRIで調べたところ、その避妊手術の時の縫合糸のアレルギー、反応性肉芽種と判断された。縫合糸は先生の好みもあるらしく、でもそういう子もいることを考えて、縫合糸を使わない手術もあるのだとか。血管も絡まっている恐れもあるし、大きさからして、取らない方が良いんじゃないかと先生と相談して決めた。少なくともここで避妊手術を受けていれば、肉芽種はできなかったのかも知れない。
その肉芽種は幸いそれ以上大きくなることもなかったので安心はしていたが、今回のステロイド反応性腸症は関係してるかはわからないらしい。でも、雪はこうやって、お腹に大きめの肉芽種があっても、ご飯を食べれて、うんちも出て、ということが奇跡のようなことだと。
血液検査の結果から、幸いステロイドも効いてるようで、今日から少し減らせるそう。ステロイドを飲むことによって、てんかんは起こりにくくなるらしい。てんかんの薬は減らせるようだ。でも以前、ネフローゼ症候群になっていた腎臓とは関係ないから、今まで通り、毎月の尿検査は欠かさずした方がいいみたい。
出会った時は雨の方が、ちょっと体の弱い子かななんて覚悟してたけど、あんなにガラス越しに暴れていた雪の方が心配事が多い。
今となっては、よくある手術とはいえ、勉強不足だったと思う。雪は何度もヒヤヒヤすることがあったけど、先生に何度も助けられたこと。それから、雪の生きる力にも感謝しないと。とつくづく思う。