あらすじと相関図
港町で平凡な日常を送っていたジョンニョンが、天性の美声で才能を見出され、人気劇団のスター団員を目指す・・・(Disney+ 2024.10.22~)

泣けてくるシーン(第1幕)
姉との別れ
ジョンニョン(キム・テリ)は、男役のトップスタームン・オッキョン(チョン・ウンチェ)に、『梅蘭国劇団』の入団テストに誘われていた。
しかし、母に”歌うこと”を禁じられ、閉じ込められてしまうジョンニョン。母がいない隙を狙って、鍵を壊し、出してあげる姉ジョンジャ(オ・ギョンファ)。
そして、待っているオッキョンのところへ。別れ際に、姉はジョンニョンに
夢があるって幸せなことよ。やりたいなら思い切りやってみればいい。成功しなくても、家が恋しくなったら戻ってきな。夜も鍵を開けておく。
姉ジョンジャ
時々お見受けするオ・ギョンファさん。演技上手すぎて泣けた。
良かったシーン(第5幕)
ジョンニョン帰ってくる
ホン・ジュラン(ウ・ダビ)の代わりに、アルバイトをしていたことがバレてしまい、破門されてしまうジョンニョン。
そのアルバイト先でスカウトされ、テレビ界で歌い始めるが、有名だった歌手の母を出演させたい”餌”だったことがわかる。カン団長の誤解も解け、劇団に戻ってくるジョンニョン。
いつもジョンニョンをいじめていた3人組の1人、パク・チョロク(スンヒ)が一瞬見せた笑顔。でも嫌味を言う。
嫌味を言う相手がいなくて退屈だった?正直うれしいでしょ?
静かで良かったのに
ジョンニョンとチョロク
団員が少しずつ一つになって行くシーン。チョロクがいい味出してくるねんな〜。

心に響いたシーン①(第7幕)
ジョンニョンからヨンソへ
ホ・ヨンソ(シン・イェウン)は、自分のことを、母に認めてもらいたかった。そんな母はジョンニョンのことを、天性の声の持ち主、他の子とは雲泥の差、そして”生まれながらのスター”だと言う。
そして、ヨンソは自分の相手役のジュランが、ジョンニョンと練習してるのを見て、ジョンニョンが大切にしていた、”母のレコード”を粉々にしてしまう。
ジョンニョンは怒ってあとを追うが、そこには、泣きながら練習するヨンソが。そして、歌を教えて欲しい言う。ヨンソは「あなたたち親子とは違う凡人、どこにいても天才は目立つ」と。でも、ジョンニョンは
私が一番恐れていることが分かる?母の陰から逃れられなくなること。私の歌を聴いた人たちが、チェ・ゴンソンしか思い浮かべないことよ。
でもこう思うことにした。チェ・ゴンソンと私は違う。ユン・ジョンニョンは1人しかいないと。
母の陰に隠れることを恐れず。前を向いて。自分の道を進むしかない。だからあんたも前に進んで。
努力して積み上げてきたものは誰にも奪われない。この先もずっと。
ジョンニョン
いい言葉〜(泣)。
ヨンソは壊したレコードを買いなおし、ジョンニョンに謝る。2人の関係が徐々に変わって行くいいシーン。
圧巻のシーン(第8幕)
ヘランの罠
年に一度開催される合同公演。ペアでオーディションを受けなければならない。ジュランは相手役にジョンニョンではなく、ヨンソを選ぶ。ジョンニョンはチョロクと組むことになるが、親友のジュランが、自分を選んでくれなかったことに傷つく。ジョンニョンは2人が気になって、練習に身が入らない。そこに女役のトップスターソ・ヘランの助言(罠)に、まんまとはまってしまう。
裏山に行けば洞窟があるわ。そこで歌うの。跳ね返った声を聴いてまた歌う。血を吐くまで繰り返してみて。半月で独自の声を得られるわ。そうすればヨンソなんて目じゃない。今はがむしゃらにやらないと。ヨンソに負けたら永遠に終わりよ。
ヘラン
カン・ソボク団長(ラ・ミラン)と、相手役のチョロク。そしてヨンソまでもが、やめろという注意も聞かない。喉をからし、血を吐くまで歌い続けるジョンニョン。
高熱がでた中、迎えた本番。ジョンニョンは声が出なくなってしまう。「最後まで歌わせてください」と頼むが、オーデションを終わらせようする、審査員たち。そのとき
この舞台が あの子には最後かもしれません。お願いします。
カン団長
キム・テリさんの迫真の演技。引き込まれっぱなし。
オーディションはヨンソとジュランに決まる。ヨンソは”審査員の母が手を加えた”と辞退しようとするが、満場一致の合格だと、カン団長がヨンソに言った言葉。
あなたのお母さんの残念なところは、人の娘を警戒するあまり、自分の娘の実力に気づいてない部分よ。同じ間違いをしないで。自分の価値を過小評価してはダメ。
カン団長

心に響いたシーン②(第9幕)
母からジョンニョンへ
喉を壊して、歌うことができなくなったジョンニョンは家に戻る。母に「どれくらいで立ち直った?」と聞くと
ある時は 胸が張り裂けそうなほどつらい。でも翌日にはやり過ごせそうな気がする。また別の日は苦しくて、涙が枯れるまで泣く。そうやってどうにか生きていれば、生きられるもんよ。
ジョンニョン母
深い言葉・・・
熱いシーン(第10幕)
ヨンソとオッキョン
オッキョンに「梅蘭を出て、ついてくる?」と言われたヨンソ。しかし、ヨンソは
私は行けません。人を待っているんです。この場所で。
まだジョンニョンと競いたい?
はい。一度も勝ったことはありませんが、彼女が必要なんです。
どうして?
私を成長させてくれる唯一の人だから。それに、私の唯一の理解者なんです。
そう。分かった。あなたは幸運ね。私にはそういう相手がいなかった。
ヨンソとオッキョン
家に戻ったジョンニョンを迎えにいくカン団長とヨンソ。しかし、ヨンレ(ジョンニョン母)は許してくれない。ソボク(カン団長)は
あなたが教えてあげて。あなたは歌えるわ。他人はともかく私には分かる。ジョンニョンに歌う方法を教えられるのはあなたしかいない。先にあなたが歌うの。まずは1曲…いや、1小節だけでもいい。歌えばあなたにも分かるわ。
ソボク(カン団長)
そして、母はジョンニョンに
昔、チョン・ジョンニョルという名唄がいた。「春香歌」で有名な人でね。その人が歌うと、聴いてる人たちは涙を流して、大歓声を上げた。でもその人はのどが潰れていた。先天的に硬くて、高い音を出せないのどだったの。チョン先生は何年も何年ものどを磨いて、かすれてるけど力のある声を作り上げたの。人々の耳にはちゃんと声が出て歌えてるように聞こえた。だから人は先生のことをこう言ったわ。”無き声で歌う”と。
ジョンニョンは無い部分を 何で埋めるの?
母さんなら何で埋めた?
私なら…涙で埋めたかな あるいはため息かしら
母とジョンニョン
そして、母はジョンニョンに、初めて歌をうたった。
号泣シーン①(第11幕)
ジュランとの別れ
ジョンニョンとジュランはずっと『梅蘭劇団』でいようと約束していたが、ジュランは家を助けるために、結婚することになる。
紙切れだけ残して去るの?
よかった。顔を見られて。
笑わないで。会いたくて来たんじゃない。出て行くのを この目で見れば早く忘れられるからだよ
そうね。分かってる。
幸せになれとは言えない。幸せになったら 私のことなど、すぐ忘れるだろ。これからは、梅蘭の出来事も、私のこともきれいさっぱり忘れて生きるんでしょ。
いいえ。絶対に忘れない。
ウソつかないで。あんたの言うことはもう信じない。 チクショウ…ひどすぎるよ。あんたは…
ジョンニョン。あなたは忘れて。代わりに私が覚えてる。死ぬまで負い目を感じながら生きるね。あなたを思うたびに、自分を責め続ける。元気でね。私の王子様。
号泣シーン②(第12幕)
原点に戻って
梅蘭は続く経営難で、引き渡すことに。しかし、ジョンニョンはカン団長に言った。
アサリを取ってた子に、あの舞台は別世界に見えました。食べて暮らすのも大変な世の中で、別世界を目指す私は変人だと言われるかも。でも私にとって別世界はこの世を生き抜く、”夢”なんです。私だけじゃなく、門の外で公園を楽しみに待ってる子たちも、他の団員たちも、国劇のためなら何でも我慢できます。舞台に立つ仲間も、観客もいるから不安はありません。人さえいたら全部あるのも同然です。
そうだった。人がいたわね。
だから、団長もあまり一人で苦しまないでください。私たちは見た目より強いですよ。
ジョンニョンとカン団長
『双塔伝説』を演じる男役のオーディション。ジョンニョンとヨンソ。二人とも最高の演技をするが、ヨンソはジョンニョンの演技が終わると、”ジョンニョンが新しい王子です”と言う。そして二人は抱き合った。

オッキョンとヘランがいない『梅蘭国劇団』。そして、ジュランも去り、梅蘭が人の手に渡ることを団員たちは知るが、最後になるかも知れない舞台を、ジョンニョンとヨンソを筆頭に円陣を組む。
じゃあ今日も目いっぱい楽しもう!
梅蘭国劇団員一同
そして、公演前、ジョンニョンのところに届いた花束と手紙。それはジュランからだった。
ジョンニョンへ
ジョンニョン、知ってる?
あなたは私にとって、夢であり憧れであり、唯一の王子様っだった。
私は元の居場所に戻ったけど、あなたに会う前には戻れないと思う。
ありがとう。
みんなの王子様になるあなたを応援してる。
ジュランより
ジュラン
そして「双塔伝説」の舞台が始まり、男役スター、ユン・ジョンニョンが誕生する。
その後、30分近くの舞台のシーンで終わるんやけど、見入って、本当の舞台を観るような感覚に。キム・テリさんとシン・イェウンさんをはじめ、とにかく全員、歌が上手い。圧巻の演技。キム・テリさんのかすれた声が、リアルすぎ。男役オッキョン役のチョン・ウンチェさん。最後どうしてるか知りたかった。個人的には、ペク・ドエン役のイ・セヨンさんの男役もかっこよかった〜。『梅蘭国劇団』に青春を捧げ、そして、それぞれの選択をし、人生を歩んでいく。一生懸命な姿に、後半は泣きっぱなしでした。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。共感してもらえると嬉しいです♡
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