人生の陰
今回はかなり重めの回です。
それではどうぞ。
夏の休暇に、2人で旅行に行きたいソンニュ。興味がない様子のヒョンジュン。拗ねるソンニュに渡されたのは、韓国行きの飛行機のチケット。
「久しぶりに家族に会いたいだろ」
感動するソンニュ。
「俺も一緒に行く」
そして封筒の中には婚約指輪が。
「俺と…結婚してください」
「もちろんよ」ソンニュは即答した。そんな矢先・・・
<胃がんです>突然、医師からの宣告。
ヒョンジュン:胃がんだと?
ソンニュ:どうすれば?怖くてたまらない
ヒョンジュン:怖がる必要はない。必ず良くなるよう俺が力になる。今の医療技術なら早期がんは治せる。あの病院に親しい先輩がいる。手術日を早められないか聞いてみるよ。明日すぐに病気休暇を申請しろ。俺は休職する
ソンニュ:あなたまで?大事な事件を担当してるのに?
ヒョンジュン:お前が一番大事だ。心配するな。そばにいてやる
「母にも話すべきだ」とヒョンジュンに言われ、電話をするソンニュ。でも母の声を聞いて、とても”ガン”だと言えなかった。
ソンニュの手術は無事に終わるが、術後にうつ病も患い、ヒョンジュンとすれ違って行く・・・
ソンニュは病状を聞きにきた医師に、自分が運ばれた病院が、チェ・ギョンジョン教授がいる『正憲大学病院』と聞いて、動揺し病院を出てしまう。
外で待っていたヒョンジュン。そこへ、モウムから救急病院の場所を聞き、駆けつけたスンヒョ。
双方は「送る」と言うが、ソンニュは同じ方向だからと、スンヒョの車に乗る。
ヒョンジュン:あとで連絡して 待ってる
スンヒョ:この子はすぐ寝させる
ヒョンジュン:ソンニュは俺にとって子供ではなく女です
そう言われたスンヒョは、ソンニュの家に着くと、車を降りようとするソンニュに「待ってろ」と助手席側にまわり、扉を開けてあげる。
スンヒョさん
可愛い♡
その後、スンヒョはバッティングセンターでモウムと会い、ソンニュが、ヒョンジュンと病院に行ってしまったことを話す。モウムに「応援するから」と、今の気持ちを聞かれる。
不愉快だ。それに妬ける
ソンニュには”破談の理由は聞かない”と、そしてあいつには”過去は気にならない”と、クールなフリした
でも聞き出したいし すごく気になる
俺とソンニュの間に『括弧』があって
俺の知らない ソン・ヒョンジュが隠れてる
それが何ていうか…ちょっと腹立たしい
ソンニュが料理学校に行こうとすると、母に「料理学校に通うのは止めない。アメリカに戻らなくてもいい。ここで就職して。あんたなら大企業に入れる。しばらく迷走してもいい。でも将来のことを考えないと。娘が道を踏み外すのをほっとけない」と言われ、家を飛び出す。
家の前で待っていたスンヒョ。ソンニュの体を労わって、お粥の名店に連れて行く。おいしいと食べるが、ダンピング症候群を起こして、お手洗いに駆け込む。気づかれないよう戻ってくるソンニュ。用をたしてきたと思っているスンヒョは、ソンニュのために買っておいた、たくさんの胃薬を渡し、仕事へ向かう。
ミョンウ兄貴が
スンヒョの牛乳を飲もうとしてるシーン
笑っちゃいました♡
料理学校から出てくるソンニュ。そこにはヒョンジュンが待っていて、CIA料理学校の資料を渡される。そして封筒の中には、ソンニュが置いていった婚約指輪が。
「お前がまた夢を追い始めたように 俺たちも再出発しよう」
スンヒョはソンニュに誘われ、いつもの公園。アイスバーを二つに分け合いながら、ジャングルジムの上。そしてヒョンジュンにプロポーズされたことを話す。
イカれた男だな
礼儀は守るつもりだったが我慢ならない
もう手遅れだろ
間に合うなら?
何?
2度目のプロポーズをされてこう思った
”手遅れじゃないかも”
あの人は幸せだった頃に連れ戻してくれる
心に風が吹いて
閉じてたページが開く
忘れてた記憶もよみがえる
”出会った日はイカ豚炒めを食べた”
”すごくおいしかった”
そんな記憶が…
俺がいるのに?
それでもね
俺が
告白したのに?
それでもね
ヤツと病院に行ったのも同じ理由?
うん 本能みたい
病気だと気弱になるし 正直になるでしょ
彼に頼りたかったみたい
俺は頼りにならない?
あんたは
今も私にとっては
ジャングルジムで泣いてた5歳の子よ
アイスを分け合った幼なじみにすぎない
お前は残酷だな
どうして
何も言えなくするんだ
勘違いだと教えてるの
あんたはすり込まれてるだけ
知ってるよね?
カモの子は最初に見たものを母親だと認識する
それと同じ
私はあんたにとってカモの母親なの
決めつけるな
お前の思いは関係ない
俺が選ばれなくても仕方ないが
勝手に解釈するな
俺が好意を寄せるお前でも
その権利はない
牛乳の消費期限はまだだ
もうジャングルジムは怖くない
ソンニュから開業祝いにもらった、社運が懸かっているという”ざくろの木”に元気がない。スンヒョは急いで花屋に持っていくが、その前兆が現れ始める。
スンヒョの請け負っている工事に、苦情が入って、中止に迫られる。その上、”工事協力同意書”を紛失してしまうスタッフ。スンヒョが落ち込んで帰っていると、ソンニュの母が気遣って、夕飯を食べさせてくれる。そこにソンニュが降りてくる。
家にいたのか
うちに来てたのね
母さんは?
町内会へ
ゆっくりして
俺を避けてる?
別に
飲み物を取りに来たのを忘れてた
チェスン
何?
あの牛乳は捨てて
何て?
これが私の返事よ
あんたとは友達以上になれない
それが結論か?
うん ごめん
考え直す気はない?
ええ
数日は気まずくてもすぐ平気になる
私たちの友情はこれくらいで壊れないでしょ
食べ終わったら食器を流し台に置いて帰って
友情?
もうそんなものはない
ソンニュは、救急病院では、吻合部に炎症があると、組織検査の結果待ちになっていた。手術の傷あとを見ながら
これでいい
よくやった
これが正解よ
ヒョンジュン:お前がまた夢を追い始めたように 俺たちも再出発しよう
ソンニュ:指輪は直せるけど 私たちの関係は違う
ヒョンジュン:あの時は本当にすまなかった 俺も疲れきってて正気じゃなかった
ソンニュ:謝らなくていい あなたがベストを尽くしたことはよく分かっている ただ私には荷が重すぎるの だって 私は来年も再来年も再発を心配しなきゃならない 完治したと言われても再発への不安は続く いつも死と隣り合わせで 不安になって時に悲しくなるはずよ
そう生きるしかないの だから 恋愛はもういい 残された胃だけでは夢を消化するのに精いっぱい
そう言ってソンニュは婚約指輪を返していた。
救急隊員の体験取材をしたダンホの記事も無事投稿される。
ある日、家政婦さんが腰を痛めて休むことになる。父(ダンホ)に仕事を休ませたくないと、娘のヨンドゥは、”友達”モウムのところへ行くと言う。ところがモウムも出かける予定が。困ったモウムはいい考えがあると”スズラン会”の母たちに預けることにする。
ダンホが迎えに行くと、寝てしまってるヨンドゥ。モウムはヨンドゥが可愛くてしょうがない。ヨンドゥの寝顔を見ながら「私の娘だったらいいのに」
モウムねぇ あんたは心臓が鼓動する?
人は誰かを好きになると 心臓がドキドキするもんなの?
スンヒョは工事の苦情を無事解決した後、熱が出してしまい早退する。
目が覚めるとソンニュが。スンヒョは「帰ってくれ」と言うが、「何か作る」と部屋を出る。その時、ソンニュの鞄からはみ出していた『正憲大学病院』の診断書を見てしまう。
帰国した理由はこれか?
これだから秘密にしたかった
病気に?
少し前にね
今は?
大丈夫よ
お前…どうして俺に黙ってた
こんな風に 反応されるから
お前にとって 俺はその程度の存在か?
友