韓流ブームの歴史を韓ドラでたどる|第1次〜第4次の代表作と俳優|『梨泰院クラス』から入った私が冬ソナまでさかのぼってみた

韓流ブームの歴史|梨泰院クラスから冬ソナまでさかのぼってみた 韓国ドラマ
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はじめに

私の韓ドラ人生は、『梨泰院クラス』から始まりました。

2020年の春、世の中が家にこもりはじめる少し前のことです。誰かにすすめられたわけでもなく、Netflixで本当にたまたま観はじめたのがきっかけでした。

主人公パク・セロイを演じたパク・ソジュンさんの、まっすぐで熱いところにすっかりやられてしまって。コロナで韓ドラにハマったんじゃなくて、「ハマっててよかった」と思えたのをよく覚えています。

そこから6年。気がつけば、推しノートの第1回もパク・ソジュンさんでした。

でも、韓ドラの歴史はもっと前から続いています。『冬のソナタ』も、グンちゃんの時代も、私はまだ観ていません。だからこの記事では、『梨泰院クラス』から入った私が、冬ソナの時代までさかのぼってみます。

早わかり表

時代年きっかけ代表作彩った人
第1次2003〜2004年NHKで冬ソナ放送冬のソナタペ・ヨンジュン、チェ・ジウ
第2次2010〜2011年KARA・少女時代が日本デビュー美男<イケメン>ですねチャン・グンソク、イ・ミンホ
冬の時代2012〜2016年日韓関係の冷え込み(韓国では名作ラッシュ)太陽の末裔、トッケビキム・スヒョン、ソン・ジュンギ
第3次2017〜2019年TWICE・チーズタッカルビ・配信の広がり秘密の森、椿の花咲く頃チョ・スンウ、コン・ヒョジン
第4次2020年〜巣ごもりで配信が広がる梨泰院クラス、愛の不時着パク・ソジュン、ヒョンビン

第1次韓流ブーム(2003〜2004年)|冬ソナとヨン様

すべての始まりは『冬のソナタ』でした。

冬のソナタのペ・ヨンジュンとチェ・ジウ
『冬のソナタ』のペ・ヨンジュンさんとチェ・ジウさん
画像出典:KBS World(©KBS Media, Pan Ent.)

2003年4月、NHK BS2で放送が始まると反響が大きく、その年の12月には再放送。さらに視聴者の声に応えて、2004年4月からはNHK総合でも放送されました。夜11時台の放送だったのに、最終回の視聴率は関東で20.6%、関西で23.8%だったそうです。

2004年4月3日、主演のペ・ヨンジュンさんが来日したときには、羽田空港にファン約5,000人が集まったそうです。「ヨン様」という呼び名が広まったのも、この頃です。

その年の流行語大賞では「冬ソナ」がトップテン入り。賞を受け取ったのは、日本語吹き替えでチュンサンとユジンを演じた萩原聖人さんと田中美里さんでした。同じ年のトップテンには、小説・映画・ドラマで話題になった『世界の中心で、愛をさけぶ』=「セカチュー」も並んでいます。「韓流」という言葉も、2004年の日経MJヒット商品番付で横綱に選ばれています。

この時代を引っぱったのが「韓流四天王」。ペ・ヨンジュンさん、イ・ビョンホンさん、チャン・ドンゴンさん、ウォンビンさんの4人です。じつはこの呼び名、日本のメディアが作ったもので、韓国では使われていないんだとか。ヒロインのチェ・ジウさんは「ジウ姫」の愛称で大人気。泣く演技が評判で「涙の女王」とも呼ばれていました。

2024年に大ヒットした『涙の女王』(原題も「涙の女王」)を観たとき、韓ドラ歴の長い先輩たちは、チェ・ジウさんを思い出したりしたのかな?

冬ソナの時代を知っている先輩たちは、私より17年も早く韓ドラを楽しんでいたことになります。私はまだ1話も観ていないので、この章は「教わる側」として書きました。

みかおば
みかおば

冬ソナのころ、うちはちょうど次女が3歳。子育て真っ最中でした。観ていたら、子育ての癒しになったかもしれませんw

第2次韓流ブーム(2010〜2011年)|K-POPとグンちゃん

第2次ブームの主役は、ドラマよりも音楽でした。

チャン・グンソク(2011年)
チャン・グンソクさん(2011年)
📷 Photo: acrofan.com / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)

2010年8月、KARAが「ミスター」で日本デビュー。同じ8月には少女時代も日本に上陸し、10月に出した「Gee」はオリコン週間2位になりました。そして2011年の紅白歌合戦には、初出場のKARAと少女時代、3回目の東方神起と、韓国のグループが3組も出場。韓国の女性グループが紅白に出たのは、これが初めてだったそうです。

ドラマで人気を引っぱったのは「グンちゃん」ことチャン・グンソクさん。韓国で2009年に放送された『美男<イケメン>ですね』が、2010年の夏に日本でもBSジャパンとフジテレビで放送されて大ブレイクしました。2011年4月には歌手として「Let me cry」で日本デビューし、海外アーティストのデビュー作として初めてオリコン初登場1位に。もともと3月に出る予定が、東日本大震災で延期になっての発売でした。

もう一人、この頃に名前が広まったのがイ・ミンホさん。日本の少女マンガが原作の『花より男子〜Boys Over Flowers』(2009年・韓国版)で主演しています。

ちなみに日本では、2011年の流行語大賞に、AKB48から広まった「推しメン」がノミネートされています。「推し」という言葉が世の中に出てきたのも、ちょうどこの頃でした。

みかおば
みかおば

家事に仕事に、子どもたちのクラブの応援団。余裕のない毎日でしたが、韓ドラの話を耳にするようになったのはこの頃です。テレビで見かけたグンソクさんの美形っぷりと、KARAや少女時代の足の長さにはびっくりしました。

日本では「冬の時代」(2012〜2016年)|でも韓国では名作ラッシュ

第2次ブームは、長くは続きませんでした。

キム・スヒョン(2012年)
キム・スヒョンさん(2012年・『太陽を抱く月』の衣装で)
📷 Photo: Cheek To Cheek / CC BY 2.0 KR(Wikimedia Commons)

2012年の夏ごろから、日本と韓国の関係が冷え込んでいきます。フジテレビの平日午後の韓ドラ枠『韓流α』は2012年8月で放送を終え、その年の紅白歌合戦には、前の年に3組も出ていた韓国のグループが1組も出場しませんでした。2014年にはTBSの韓ドラ枠も終わっています。

地上波で韓ドラを見かける機会は、ぐっと減りました。

でも、韓国ではこの時期に、今も語り継がれる名作が次々と生まれていました。

2012年の『太陽を抱く月』は、キム・スヒョンさん主演の時代劇。最終回の視聴率は42.2%でした。キム・スヒョンさんは翌年、チョン・ジヒョンさんと共演した『星から来たあなた』でも大ヒットを飛ばし、こちらは海を越えて中国でも大ブームになりました。同じ2013年には、イ・ミンホさんとパク・シネさんの『相続者たち』も放送されています。

2015年から2016年にかけては、ケーブル局tvNのドラマが勢いをつけます。『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』は、パク・ボゴムさんたちが1988年のソウルの路地で暮らす家族を描いた作品で、最終回はケーブル局のドラマとして当時いちばんの視聴率を記録しました。その記録を塗り替えたのが、2016年末に始まったコン・ユさんとキム・ゴウンさんの『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』。最終回は20.5%でした。

地上波では2016年、ソン・ジュンギさんとソン・ヘギョさんの『太陽の末裔』が最終回38.8%の大ヒット。こちらもアジア中で話題になりました。

日本の地上波からは韓ドラが消えていったのに、韓国ではこんなに名作が生まれていたんですね。今の配信で観られる名作の多くは、じつはこの「冬の時代」に作られています。

この時代の作品も、あとから観たものがたくさんあります。どれもリアルタイムでは観ていませんが、本当にこれが「冬の時代」の作品?と思うほどの名作ばかり。世界観にグッと引き込まれました。『太陽を抱く月』『星から来たあなた』『相続者たち』は、まだ観ていません。

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みかおば
みかおば

この頃、子どもたちは反抗期。大きな反抗はなかったけれど、子どもの世界が広がるにつれて、子どもの悩みがそのまま私の悩みになっていました。

第3次韓流ブーム(2017〜2019年)|TWICEとチーズタッカルビ、そして配信の時代へ

2017年ごろから、日本にまた韓国ブームがやってきます。今度の主役は、10代・20代の若い世代でした。

イ・ビョンホン(2014年)
イ・ビョンホンさん(2014年)
📷 Photo: Korea.net / Korean Culture and Information Service (Jeon Han) / CC BY-SA 2.0(Wikimedia Commons)

2017年の紅白歌合戦には、TWICEが初出場。韓国の歌手が紅白に出たのは6年ぶりのことでした。同じ年、中高生が選ぶ「JC・JK流行語大賞」のモノ部門では、チーズタッカルビが1位に。3位には韓国コスメも入っています。そして2018年には、BTSのアルバムがアジアのアーティストとして初めて、アメリカのビルボード200で1位になりました。

ドラマの観かたも変わりはじめます。日本でNetflixが始まったのは2015年の秋。テレビで放送されるのを待たなくても、配信で韓ドラを観られる時代がやってきました。

この時代のドラマで、まず名前が挙がるのが2017年の『秘密の森〜深い闇の向こうに〜』。チョ・スンウさんとペ・ドゥナさんが、検事と刑事として事件を追うミステリーです。韓国のゴールデングローブ賞とも呼ばれる百想芸術大賞で、テレビ部門の大賞を受賞しました。

2018年の『ミスター・サンシャイン』は、第1次の「韓流四天王」の一人、イ・ビョンホンさんの主演作。制作費はなんと430億ウォン。ドラマでは桁違いのお金をかけた大作で、Netflixでも配信されました。

2019年の『椿の花咲く頃』は、コン・ヒョジンさんとカン・ハヌルさんの作品。最終回の視聴率は23.8%で、こちらも百想芸術大賞のテレビ部門大賞に選ばれています。

この時代の作品も、『梨泰院クラス』のあとに追いかけて、けっこう観ています。紹介した中では『秘密の森』と『椿の花咲く頃』は観ましたが、『ミスター・サンシャイン』はまだ観ていません。

みかおば
みかおば

この頃は、子どもたちの受験の時期。子育ての結果のようなものが見えてきて、ああすればよかった、こうしたほうがよかったと反省する毎日でした。必死のパッチで自分にも余裕がなく、趣味もハマるものもないまま過ごしていました。

第4次韓流ブーム(2020年〜)|『梨泰院クラス』と『愛の不時着』、私の入口

ここからが、私も知っている時代です。

パク・ソジュン(2015年)
パク・ソジュンさん(2015年)
📷 Photo: Anju / CC BY 4.0(Wikimedia Commons)

2020年1月、韓国で『梨泰院クラス』が始まりました。パク・ソジュンさん演じるパク・セロイが、父を死に追いやった大企業に、小さな居酒屋から立ち向かっていく物語です。最終回の視聴率は16.5%。日本でも2020年3月からNetflixで配信され、2022年には竹内涼真さん主演の『六本木クラス』としてリメイクもされました。

『梨泰院クラス』を観たときの衝撃は、今でも忘れられません。パク・ソジュンさんの誠実な演技。キム・ダミさん演じるチョ・イソの、自分をしっかり持った役柄も印象的でした。役者さん一人ひとりの存在感が、どれだけ大切かを知ったドラマです。この作品じゃなかったら、もしかしたら韓ドラにハマっていなかったかもしれません。

同じ頃のもう1本の大ヒットが、ヒョンビンさんとソン・イェジンさんの『愛の不時着』。日本のNetflixでは2020年2月から配信されています。その年の流行語大賞では「愛の不時着」がトップテン入り。選ばれた理由は、巣ごもりで動画配信を使う人が増えて、韓流ブームが再び盛り上がったから、でした。

映画では2020年2月、『パラサイト 半地下の家族』がアジア映画として初めて、アカデミー賞の作品賞に選ばれています。

2021年には『イカゲーム』がNetflixで世界的な大ヒット。主演のイ・ジョンジェさんは2022年、アメリカのエミー賞で主演男優賞を受賞しました。英語以外の作品では初めてのことです。同じ2021年の流行語大賞には、「イカゲーム」と一緒に「推し活」もノミネート。第2次のころに出てきた「推し」という言葉が、ここで「推し活」になりました。

そのあとも、『ヴィンチェンツォ』(2021年)、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(2022年)、『ザ・グローリー』(2022〜2023年)と話題作が続きます。2024年の『涙の女王』は、最終回の視聴率が24.9%。それまでトップだった『愛の不時着』の記録を塗り替えて、tvNのドラマでいちばんになりました。

こうして並べてみると、時代のつながりが見えてきます。『太陽の末裔』のソン・ヘギョさんは『ザ・グローリー』で、『太陽を抱く月』『星から来たあなた』のキム・スヒョンさんは『涙の女王』で、また大きな話題になりました。第1次の韓流四天王、イ・ビョンホンさんは『イカゲーム』にも出演しています。

この章で紹介した作品は、映画の『パラサイト』も含めて、ぜんぶ観ました。やっと「観た側」として書ける章です。

みかおば
みかおば

もう、ここからは観倒しましたw 作り込まれた作品に、俳優さんたちの演技。ドキドキ、ハラハラ、感情の起伏をすっかり持っていかれました。かと思えば、日常の中にある感動も。なんでもない人生だと思っていたけれど、それこそが素晴らしい人生なんだと、韓ドラが気づかせてくれました。

そして今(2025〜2026年)|ブログで追いかけている作品たち

冬ソナの時代から数えて、20年以上。ブームの呼び名は第1次、第2次…と変わっても、韓ドラはずっと新しい名作を生み続けています。

今このブログでは、配信中の韓ドラを1話ずつ追いかけて書いています。今まさに追いかけているのは『フォーハンズ〜2人のソナタ〜』や『俺はもう我慢しない』。これまでに書いた作品は、韓ドラレビュー一覧にまとめています。

何年かたったら、この作品たちも「あの頃の名作」として語られるのかもしれません。

みかおば
みかおば

ブログを始めたのは2年前。子どもたちが独り立ちして、更年期とやらにも突入。ぽかんと空いた寂しさを埋めるように、自分探し…なんてカッコつけますが(つけるんやw)、何にもないおばさんの日常を書き出したのが始まりです。感動した韓ドラの話を時々書いているうちに、紆余曲折を経て、今ではすっかり韓ドラどっぷりのブログになりました。

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U-NEXT

U-NEXTで観られる名作は、視聴リストにもまとめています。何から観るか迷ったら、気分別のおすすめ特集もどうぞ。

おわりに

ブログで韓ドラのことを書くようになってから、新作だけでなく、ずっと前の作品や俳優さんたちのことも知りたくなりました。

なんで、もっと早くハマらなかったんだろう。観てきた作品のことも、もっと書き留めておけばよかった。そんな後悔を、今は必死で埋めているところです。この記事も、そのひとつです。

冬ソナの時代までさかのぼってみたら、観てみたい作品は、まだまだたくさんありました。

みなさんの韓ドラの入口は、どの作品でしたか? 冬ソナの時代から観てきた先輩のみなさん、「これはおすすめ!」という作品があったら、ぜひ教えてくださいね。

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